バレンタインデー

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ぼうとしていた信二と町田は慌てて「いらっしゃいませ」と入ってきた若い女に言った。 女は信二と同じくらいの歳で、背が低く、長い茶髪をしたかわいらしい人だった。 服装は少し短めの赤色のスカート、上は白色の薄着というラフな格好だった。 その印象が何処か亜美に似ていた。彼女もまたそういう格好をしていたからだ。 そういうことを考えながらその女を見ていた信二は、ふと彼女が自分の方を見ていると気付いた。 自動ドアの所で恥ずかしそうに顔を赤くしている。
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