1章

2/9
1803人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
  「…うわあぁ…」 これから入学する門を見て、私は思わずため息をこぼした。 でかい… とにかくでかい… 門が…校舎が…建物が… さすが全寮制の私立王獣学園… ハッと我に帰り、バックを抱えて校門をくぐった。 私がこれから通う私立王獣学園はお金持ちの学校らしい。 なぜ私のような平凡な女子が入れたのかというと… 「あなたの婚約者が通っているから、あなたもその高校へ行きなさい」 と親に迫られ、ついOKしてしまったのだ。 ちなみに学校への招待状が届いていて、学費は婚約者の方で負担してくれるそうだ。 でも…こんな大きな学校に通っている婚約者って… よほどな金持ちなのだろう… はぁ、相手が私でいいのかねぇ…?  
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!