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「…うわあぁ…」
これから入学する門を見て、私は思わずため息をこぼした。
でかい…
とにかくでかい…
門が…校舎が…建物が…
さすが全寮制の私立王獣学園…
ハッと我に帰り、バックを抱えて校門をくぐった。
私がこれから通う私立王獣学園はお金持ちの学校らしい。
なぜ私のような平凡な女子が入れたのかというと…
「あなたの婚約者が通っているから、あなたもその高校へ行きなさい」
と親に迫られ、ついOKしてしまったのだ。
ちなみに学校への招待状が届いていて、学費は婚約者の方で負担してくれるそうだ。
でも…こんな大きな学校に通っている婚約者って…
よほどな金持ちなのだろう…
はぁ、相手が私でいいのかねぇ…?
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