1章

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  入学式が終わり、みんなちらほらといなくなり始めた。 「…えへへ、本当は…実際にいてびっくりしたけどね…」 入学式が終わっても、私と李衣はおしゃべりを楽しんでいた。 その時… 「見つけた」 背後から声が聞こえた。 振り向くと 「か、会長…?」 あの、教壇に立っていた生徒会長がふわりと微笑みながら背後に立っていた。 「あら、瑠亜兄…もしかして… 瑠亜兄が探していた女の子って美晴のこと?」 「あ、ああ… 李衣、いつの間に仲良くなったんだ?」 「ふふ、今日、友達になったのよ」 「そ、そうか…」 えっと…話が見えない… 「会長…?どうかしたんですか?」 私は会長を見上げる。 「やっと見つけた…」 「え?」 いきなり抱きしめられた。  
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