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「久方ぶりだな…美晴…」
「え?え?」
突然のことに私の頭はパニック。
久方ぶり…?
「また会えてよかった…」
「かかか会長…?」
会長の抱きしめる力が強くなる。
私の心臓はバックバク。
「私…会長と会ったこと…ありましたっけ…」
「5年前に一緒に遊んだことがある…」
5年前ってことは私が10歳の時…だよね?
小学校五年くらい?
「だが、そんなことはどうでもいい…」
まっすぐで、力強い目で見つめられる。
目をそらすことが出来ずに固まる私。
頭がくらくらしてきた…
「やっと見つけたんだ
俺の婚約者を…」
「婚…約…者って…?」
「もう、逃がすものか」
朦朧とする意識の中、唇に柔らかい感触を感じた…
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