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サイド瑠亜
我慢出来なくなりキスをすると美晴は俺の腕の中で気を失ってくてっとなる。
「む、刺激が強かったか?」
「当たり前でしょう?
ただでさえ美晴は普通の人間なんだから…
瑠亜兄が軽く眼力を使っただけで意識が保てなくなるわ…」
無意識のうちに眼力を使っていたようだ。
眼力は俺のような鬼たちの能力みたいなもの。
その気になれば人間相手なら意識を飛ばすことくらい容易い。
「仕方がない」
俺は背中と膝に腕を入れ、美晴を抱き上げる。
ん?異常に軽いぞ?
「どうせこのあとお前ら一年は解散だ。
美晴を寮まで運んでくる。」
美晴を抱いたまま歩き出す。
「じゃあ、美晴の荷物は私が後で運んでおくわ」
「ああ、助かる」
俺はそのまま体育館を去った。
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