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「………」
「部室に帰って来てから黙ったままですね…」
「何考えてるの美零ちゃん?」
「……護くんが見た幽霊は新聞に載っていた子で間違いないわね…」
「多分そうですね」
「その子は自分の意思であそこに居るのかしら?」
「多分…違うと思います」
「何でそう思うのかしら?」
「実はあの子が見えた時、後ろに黒い影みたいな物が見えたんです」
「黒い影?」
「はい、正体はわかりませんが雰囲気からして良い物では無いですね」
「その影のせいであの子はあそこに縛られている訳ね?」
「恐らくですけど」
「何でその女の子を縛りつけているのかしら?」
「恐らくですけど…僕たちみたいに霊感が高いからだと思います」
「どういう事?」
「霊感が高い人間が死んで幽霊になると強力な幽霊になるんですよ。だからその女の子も霊感が高かったら…」
「幽霊達には恰好の獲物と言う訳ね」
「もしそうならその子は可哀相そうですね…」
「その事で話があるのだけど」
「その子を助けられないか。て話ですか?」
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