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決心し階段へ一歩踏み出す
(この妙な感じ…慣れないな)
この前のように一段一段上がって行く、その後ろからカスミさんがついてくる
(これで十段目、そろそろだな…)
十一段目に差し掛かった辺りから、圧迫感が増してきた
(来たか…)
ここまで来たらもう後には引けない
十二段目に差し掛かかると…存在しない十三段目が出現しあの首吊りロープが見えた。そしてあの女の子も
(よし!これからが本番だ!)
十三段目に差し掛かった時、女の子がこちらに手を伸ばして来た
(よし!)
もう少しで手が届きそうな所まで近づく、そして…
ガシッ
その女の子に手を掴まれた
「今だ!」
掴まれた瞬間力いっぱいこちらへ引っ張る。女の子がこちらへ傾く
「やった!成功…だ?」
急に女の子が引っ張れなくなった。ふと女の子の方を見ると…
「なっ、何だアレ!?」
女の子の後ろの影が手の形に変わり、幾つもの手が女の子を掴んでいる
「うわっ!!」
その手が女の子を影の方に引っ張り返す
「まっ、まずい!!」
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