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……?
何だか視線を感じたような気がして、本殿の中をキョロキョロと見回したが誰もいない。
「気のせい?」
首を傾げてまた辺りを見回すけど、特におかしい様子は無かった。
薄暗い本殿には、夕焼けにはまだ早い、黄色い太陽の光が射し込んでいる。
時折、木々のざわめく音と山鳥の声が聞こえてきて、静かな本殿内に響いていた。
変なの。
ま、いっか。
気にしない事にした私は、ずっしり重くなった籠をよっこらせと抱え上げ、社務所に降りていった。
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