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7人で来ているけれど、全員で行動するのは多すぎるということで、私と叶恵、大木と南の四人は、二階建ての病院の一階を探索し、二階には、紗世莉、田口宗麻(たぐちそうま)、石原準平(いしはらじゅんぺい)の三人が行っている。 私達は、硝子の破片を靴で踏みながら、入って来たドアから見て左手の奥にあるドアを通り、隣の部屋に移動した。 部屋の中をライトで照らすと、この部屋は前の部屋と同じような部屋だった。 机、椅子が3つ、ベッド、壁際に大きな棚がある。 棚の引き出しや扉からは、粉薬の入った袋や液体の入っているビンが、今にも落ちそうだ。 すでに落ちた後のビンは前の部屋と同様、床で粉々に散らばっている。 「さっきの部屋もこの部屋も、診察室みたいだな」 南が順番に物を照らしながら言った。 それに私はうなずく。
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