Ⅰ符「初雪と少女達」

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…… … その日の三時間目 ユカリ「…つまり この式を変換すると こーなって…こーなって……」 ウツホ「……………zzz」 ユカリ「……と、まあ こんな感じになるわけ 故に…」 と、紫は黒板に式を書きながら 空いた手でチョークを投げた チョークはすき間に入っていき 寝ている空の目の前から出てきて 額にヒットした ウツホ「うにゅっ!?」 ユカリ「寝てないで ちゃんと聞きなさい」 ウツホ「あぅぅ…… ……ん?…ああっ!?」 オリン「どしたの? そんな大声だして」 ウツホ「外っ!見てよ!」 オリン「外?」 燐がカーテンを少し開けて 窓の外を見ると… オリン「あぁっ!雪だ!」 マリサ「何だと!?」 カグヤ「初雪!?」 クラスの何人かが 自分の席を離れて 窓の外を見に行った ユカリ「授業中なのにねぇ これは、減点…っと」 コマチ「おー、雪だ雪だ」 テンシ「やっと降ったね」 マリサ「こりゃ積もる予感がするぜ」 ユカリ「はいはい 興奮するのはわかるけど 今は授業中よ 席に戻りなさい」 窓の外を見ていた一行は 渋々、自分の席についた ユカリ「物わかりが良くて結構 それじゃあ続きね」 …… …
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