プロローグ 異界への扉

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その後俺は、一番後ろの窓側というなかなかいい席で、空を見ながら朝のことを考えていた。 そうしているうちに、いつの間にか時間がたち、気付くと放課後となっていた。 飛鷹「さて、部活に行くか。」 そう呟いて席を立ち、部室へと向かった。 今日は火曜日なので剣道である。前にも話したが、幾つかの部活を兼部しているため、1週間に1回ずつしかそれぞれの部活に出れないのである。 ちなみに、月曜日が弓道、火曜日が剣道、水曜日が空手、木曜日が柔道、金曜日が薙刀、土曜日が槍術である。 長谷川「おう、来たか。お前大丈夫か?今日ずっとボーッとしてただろ。」 飛鷹「まぁ、大丈夫。ちょっと考え事してたら、いつの間にか放課後になってたけど……💧」 長谷川「はぁ……。こりゃ重症だな。朝も言ったが、俺でよければいつでも相談にのるぞ。話したくないってんなら無理にとは言わないけど……。」 飛鷹「あぁ、ありがとう。けど今は大丈夫だ。」 長谷川「そうか。したらそろそろ着替えるか。」 飛鷹「そうだな。」 そうして部活が始まった。 部活も終わり、校門前。 飛鷹「じぁ、また明日な。」 長谷川「おう!また明日。」 そうして長谷川と別れ、週3回通っている、少林拳の少年団に行き、その後帰路についた。 お腹が減っていたため、はやく家へ帰ろうと、自転車をとばしていたその時、目の前にいきなり光の球体が現れ、ブレーキをかけたが、いきなり止まるはずもなく、その中に入ってしまった。 その中は、広い光のトンネルのようになっており、前も後ろも永遠に続いているのではないかと、思われるほどだった。 飛鷹「はぁ……。何処まで続いてんだよ。もう1時間以上走ってるぞ。」 そんなことを呟きながら走っていると、前に入ってきた時のような、光の球体があった。 飛鷹「出口か?まぁ違っても、このままじゃらちあかないし、ダメ元で入ってみるか。」 そうして光の球体の中へ入っていった。
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