1章 導かれし者達

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志貴視点 今日僕は、秋葉に頼まれ2人で買い物に行く……はずだった。しかし、自由気ままなアルクエイドは「ついてく!」とわがままを言い出し、シエル先輩は「遠野くんが心配ですから」と着いてきて、3人は仲が悪く、なんともいえない険悪な雰囲気に包まれている。シエル先輩とアルクエイドが互いに嫌いだからというのもあると思うが、今はそれほどでもないように見える。だが問題は、秋葉が2人を嫌っているっていうのが1番大きいとおもう。 志貴「はぁ。なんとかならないかな。」 秋葉「何がですか?兄さん。」 志貴「この空気だ。」 秋葉「それなら、このおふたかたがいなくなれば良くなると思いますよ。」 アルク「別にいいじゃない妹。多い方が楽しいじゃない。」 シエル「そうですよ。こっちはどうかわかりませんけど、私が何かするわけではありませんし。」 秋葉「よくありません!せっかく久しぶりの、兄さんと2人きりの外出の予定でしたのに……。」 志貴「多い方が楽しいっていうアルクエイドの意見は最もだし、もうここまで来ちゃったんだから追い返すわけにもいかないだろ。」 秋葉「それはそうですが……。」 志貴「今度はちゃんと2人きりでの外出にしてあげるから、今日は我慢してくれ秋葉。」 秋葉「わかりました。兄さんがそこまでいうんですから今日は我慢します。でも約束ですよ。今度はちゃんと2人きりでの外出にしてもらいますからね。」 志貴「あぁ。約束する。そうゆうことだから、今日はシエル先輩とアルクエイドも仲良くしてくれよ。そして今度は着いて来ないで下さいね。」 アルク「はーい。」 シエル「わかりました。」 こうしてなんとか、雰囲気も良くなってきて、楽しもうとし始めとき、 式「おい!そこのおまえ。」 志貴「ん?僕?」 式「そうだ。おまえからは俺と同じ匂いがする。向こうに誰もいない公園があったから、そこで俺と殺り合わないか?」 志貴「断る。というか君はいきなり何を言い出すんだ?」 式「なに、お前らからは人外の力を感じたから楽しめそうだと思っただけだ。まぁ今はお前以外に興味ないがな。」 シエル「あなた何者ですか?」 式「何者かと聞かれてもな…。伽藍の堂っていうところで雇われている両儀式としか答えられないな。」 秋葉「両儀ですって!!」
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