1章 導かれし者達

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シエル「なるほど退魔の一族ですか。」 志貴「退魔って七夜の一族みたいなものか?」 秋葉「そうです。兄さんの七夜家、翡翠と琥珀の巫浄家、浅神家、そして両儀家が四大退魔一族なんです。」 志貴「そうなのか。ってえぇ!翡翠と琥珀も退魔の一族だったのか!!てか初めて2人の名字を聞いた気がする💧」 秋葉「あら?いってませんでしたっけ?」 志貴「うん。それじゃ話を戻すけど、君も僕と同じ家柄上裏の人間なんだ。」 式「そうだな。七夜の一族は燈子は滅んだと言っていたが、まさかこんなところで会えるとはな。どうりで同じにおいがするわけだ。」 志貴「あまり君と同じにされたくないな。僕は争いが好きじゃないんだ。」 式「それにしてはずいぶんと戦っているんじゃないのか。」 志貴「なぜわかる。」 式「お前の身のこなしと、纏っている氣でわかる。幾つも修羅場をくぐり抜けてきたって感じがする。」 志貴「確かにそうだが、好き好んでやっているわけじゃない。仕方なくだ。」 式「まぁどちらにしろ俺は、お前と殺り合いたいということは変わらない。」 志貴「はぁ。何で僕はこう厄介事に巻き込まれるんだ💧」 式「それがお前の運命だからだろ。知り合いにも似た奴がいるからな。」 志貴「はははっ……💧ねぇ君。向こうから誰か君の名前を呼びながらこっちに来るよ。」 式「あぁ。噂をすればってやつか。どうした幹也。」 幹也「燈子さんの知り合いがこの街にいて、ほら、今一緒に向かって来てるあの人達。その人と一緒に昼食をとって、それから家に泊めてもらうことになったから、式を呼びに来た。」 式「そうか。なら先に行っててくれ。」 幹也「そういうわけにはいかないだろ。式あの人の家知らないんだし。」 式「まぁなんとかなるだろ。今いいところなのに……。」 幹也「またそんなこと言って。駄目。一緒にくるの。」 式「せっかく面白い奴を見つけたのに……。幹也の意地悪。」 幹也「そんなこと言っても駄目。」 志貴「ねぇ。その人誰?」 式「あぁ。さっき言ってた知り合いだ。」 幹也「どうもはじめまして。黒桐幹也っていいます。」 志貴「はじめまして。遠野志貴っていいます。」 幹也「へぇ。式と同じ名前なんだ。」 式「お前名字七夜じゃなかったのか?」
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