…運命のヒト…

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「遅刻だぁあぁあぁ!!!」 急いでシャワーを浴びて、急いでご飯を口に頬張る。 「おかあしゃん、いってきまふ!」 私はご飯をきちんと飲み込む前に急いで玄関を出た。 「やばひ!もう8時!」 「山口!」 「ぐふっっ」 イキナリ後ろから声をかけられたもんだから、私は口に入っていたご飯が喉につまった。 く…苦しい…。 「ゴッ!ゴホゴホッ!イキナリだ…れ…」 振り向いた先には秋元が立っていた。 「あ…秋元…」 「山口寝坊?」 「そうよ!急がないと、遅刻だよ!!」 「遅刻かぁ…遅刻するぐらいならサボろうぜ」 「バカじゃない?!あんたって本当バカッ!私行くから!」 「山口っ」 「ちょ!離してよ!」 秋元は私の腕を掴んで離してくれない。 「今日は、学校じゃなくて俺とデート♪」 「な…っ何言ってんのよ!」 「山口がいいよって言うまで離さない~」 ~~っっ! 「離せ!!」 「やだ。もう8時だよ?」 こ…こいつ……!! 「今日だけ。いーでしょ?」 こいつは本当に私がうんと言うまで離さないつもりだ…。 「わ…わかったよ……」 「イェーイ!俺の勝ち!!」 ハァ……。 今日はついてないよ…。
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