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「あ、もうこんな時間だぁ」
みんなで話してる最中に、一緒にいたうちの女の子がパッと席を立った。
「みる、帰るねぇ~」
「みるが帰るなら、私も帰ろうかな。もう7時だし」
「彩が帰るなら私だって…」
「じゃあ解散すっか?」
「ちょっ!ちょい待ってよ~。真弥ちゃん、もうちょい話してから帰ろうよ~」
「え~……」
今真弥を引き止めてる奴は 滝澤陽斗(タキザワハルト)
滝澤はどうも、真弥を気に入ってるらしい。
「お願い!真弥ちゃん!好きな物奢るからさ!」
「……しょうがないなあ…。ちょっとだけねっ」
「やったぁ!!」
真弥め…物につられたな?
「じゃあ本当にみるそろそろ行くね~」
「あ!みる待って!一緒に帰る!」
「みる、ダーリンが迎えに来るから一緒に帰れないの~。ごめんね彩っぺ」
「そっかあ。じゃあ仕方ないね」
みるという女の子は可愛いが結構な遊び人。
彼氏は二週間前後で変わる…。
可愛いだけに、やっぱ人気があるんだな…。
「彩、一人なら私達といようよ」
「ん―…帰るよ~。ママ達が心配すると悪いからさ!」
「山口はいいコだな~」
「俺も帰るわ。山口、送ってく」
「え……。い、いいよ…悪いし…」
「いいから、いくぞ!」
あ…秋元と二人きりなんて……!
何話していいか、ぶっちゃけわかんないんですけどぉぉぉ―!!
そんな私の気持ちを察してくれない秋元は、私の腕を無理矢理引っ張ってファミレスから出た…。
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