2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
『三神…奴等は元は人間だ。なのに何故そう簡単に殺せる?』
「愚問ですね。罪を犯した悪がゆえにです。」
『命を奪ってるんだぞ?』
「例えあそこで助けても、二日もあれば再び暴れます。そういう生き物です。悪はどこまでいっても悪なんですよ。」
『本心か?』
『私が上へいくための覚悟です。力は全てにおいて強くなければ…ゴミ屑が消えたところで誰が悲しむのです?だからこの国は駄目なんですよ。」
と車に引き返して行った。
何故かその背中は寂しくも見えた。
(力が欲しい…)
(まだ足りない。)
(悪を滅ぼす力が…)
返り血を拭いながら三神は再び心に確認した。
(力さえあれば何とかなる。)
最初のコメントを投稿しよう!