君恋

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【あやへ 誕生日おめでとう!! 女の噂のない俺が女といるって噂聞いてお前怒っただろうな。ごめんな。今言うけど浮気じゃないぞ?女って何貰ったら嬉しいかとか分かんないからちょっとついてきてもらっただけだかんな?!俺はいつまでもあや一筋だし☆笑 とりあえずこれからもずっと一緒にいような。愛してる。 隼人より】 紙にはそう書かれていた。 隼人の馬鹿…。 あたしが誕生日だって言ったって 気にもしてない態度だったくせに…。 何でそれならそうって 言わなかったのよ。 そしてあたしは何で ちゃんと理由聞かなかったんだろう。 何で許してあげなかったんだろう。 仲直りしてたら隼人は トラックとぶつかってたり………。 あたしは声にならない声で 叫んだ…。 そして箱を開けると リングが入っていた。 「ちょっと大きいじゃん。馬鹿…。」 あたしは呟いた。 リングには 英語であたしと隼人の 名前が彫られていた。 箱の中に一枚のメッセージカードが 入っていた。 【あや大好きだ。結婚しような!!】 カードにはそう書かれていた。 あたしはその時誓った。 彼を越える人は きっともう現れない。 現れたとしても彼の事は 一生忘れない。 あたしが死んだときは その時は天国で隼人と 一緒になる……って。 あたしは 涙を拭き リングを見て 微笑んだ。 すると窓から 暖かい風が 吹き込んであたしを包み込んだ気がした。 きっとあれは 彼が抱きしめて くれたんだろう。 とあたしはそう思い 窓から空に向かって 「あと何年、何十年後か 分かんないけどそっちに行くまで待っててよ!!それまでに浮気してたら許さないからねッッ!」 とあたしは言い 満面の笑みを空に向けた。 「隼人~?!これからも ずっと大好きだからねっ☆」 … END…
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