第二部

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「やっとお前らしさが戻ってきた様だな」 しばらくして、彼は読み終わった原稿を元の位置に戻すと不敵に笑った。 真碕慎司、彼とは学生時代からの付き合いで、今は文秀社という出版社の編集長をしている。 「先生、真碕さん、お茶をどうぞ」 向こう側から、葵君が急須と二つの湯飲みを持って来た。 私達二人は、和みながら茶を酌み交わしていたのだが、慎司がいきなり口を開いた。
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