第一部

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私はしがない中年作家で、もう四十にもなる。 妻も子も無く、たまに小説などを書いては父が遺したこの家で、細々ながら生活していた。 これでも、昔は新進気鋭の作家として文壇をにぎわせた事もあったが、今では見る影すら無い。
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