第一部

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そんな天涯孤独の自分の前に、静かに雪の舞散る日、奇妙な客が訪れた。 その珍客は黒の深い帽子を被り、白い毛皮のコートを羽織る格好で、玄関先に立っていた。 私は丁度、郵便受けに何か入ってはいないかと外に出た時なので、朝の七時位だったと覚えている。
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