第一部

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「今からすぐ風呂を沸かそう、服も着替えたほうが良い。私の物ですまないがこれを使ってくれないか」 私は、奥の部屋から持って来たタオルと洋服を彼に手渡した。 「申し訳ありません。ではお言葉に甘えさせて頂きます」 そう言うと、彼は被っていた帽子をゆっくり取った。 そこには、稲穂の如く鮮やかな金色の髪が、彼の秀麗な顔を縁取っていた。
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