第一部

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「君は………!異国の人間なのか?」 私は彼の髪に驚きの眼差しを向けた。 「いいえ、私はこの国の者です。生まれつき色素が薄いので、そう思われても仕方の無い事ですけれど」 少し淋しそうな表情を浮かべ、タオルを手に取り髪を拭いている彼と目が合った瞬間、私は身体中の力が抜けていくのを感じた。 そうして静かに服を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になった彼を見て、私は美しさの余り軽い目眩を覚えた。
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