第一部

9/14
前へ
/31ページ
次へ
「君が先に入りなさい、早くしないと風邪を引いてしまう」 「あの……、先生も……!」 「私の事は良いから……。君はあの雪の中、長い間立っていたんだからね」 まだ言いたげな彼の言葉をさえぎり、私は彼に一人で風呂に入る様、少し強引に説得を試みる。 もし共に入る事になれば、私は自分の本能を抑え付けられるかどうか、正直自信が無かったからだ。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加