絶望

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次に戦闘するゴブリンを探したけど、この辺りには全くいない。 沢山並ぶ大きな木の影に入った所で、私の背後から殺気がした。 “がるるる…” 東グリディアナでは聞いた事のない様な唸り声を聞いて、咄嗟に振り向く私が見たものは、今まで見たこともないくらい、凶器に満ちた目をしたオオカミだった。 人を殺して肉を喰らう。 そのオオカミは今にも、ヨダレが出そうな口元で私を見ていた。
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