出会い

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目を閉じている私の頭の上の方で、すごく大きな音がした様な気がした。 その後すぐ何かが降ってくる鈍い音。 私はあの音を聞いて、自分が死んだ気になっていた。 なんかあっと言う間だったなぁ 私の人生はこんな所で終わるんだ… 地面に寝そべり手で頭を覆い隠したまま、そんな事を心の中で呟いていた。 だからあれが、私に向けられた言葉とは、微塵に思わなかった。 『おい。いつまでそこで寝ているんだ?』
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