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『こんな犬も倒せないやつが何をしにここへ?
バスカルなら反対だぞ?』
男はフッと鼻で笑う。
まるで下級職をばかにするように。
いや、私をか…。
「バスカルアック区からここへ来たんですけどぉ!!」
私は鋭い目付きで男の目の前に行き、でっかい声で怒鳴り散らす。
こんな奴に助けられたと思うと、悔しくて苛立ちを覚えた。
『うるさい。
俺に助けられ不満か?』
冷たく言い放ち、男は耳を塞ぐ素振りをみせた。
言葉に出さずとも心の声が、私の顔に思いっきり出ていたみたい。
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