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ハァ。
家に着いちまったよ。
どうか、誰もいませんように…
そんな、無理を神に頼みながらドアノブを回した。
玄関には鬼もとい姉貴が立っていた。
「けいちゃん、今まで何してたの?」
言い忘れてたが、俺の名前は「藤崎 慧」だ。
いや…お姉さま、そんな可愛い声を出しても殺気は隠せていませんよ~
「ごめん。
少し学校で勉強してたら、遅くなって…」
「ほぉ。
勉強ね~」
ヒュン…
ドゴッ!
姉貴の蹴りが綺麗に俺の腹に当たった。その場でうずくまる俺。
「ゴホッ!ゲホッ」
「自業自得だ。
門限を守らないからこうなるんだ。
ご飯、食い終わったら私の蹴った所、冷やしとけよ腫れるから」
そう言い残すとスタスタと自分の部屋に入った。
俺は腹に響かないよう起きてダイニングまでのそのそと歩いた。
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