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俺は彼女と一緒に歩いた。
勿論、歩いている時も砂時計をいじっている。
多分、俺の姿は眼中に無いだろう。
しばらく歩いただろうか、彼女の手と足が止まり、俺の方へと顔を向けた。
俺はビックリした。
「ねぇ。
何でついて来るの?」
彼女の顔は少し不機嫌だった。
「いや。
俺もこの辺に住んでいるから(嘘です。 家は逆方向です)」
「あれ?
ごめんなさい。
私、てっきりストーカーかと…」
彼女は分が悪そうな顔をしている。
いや、あながちハズレとは言えないな。てか、彼女をなんとかしないと。
「知らなくてしょうがないよ。
初めて会ったんだから」
「でも…
あなたをストーカー呼ばわりしたから」
「気にするな」
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