2章 家路

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俺は彼女と一緒に歩いた。 勿論、歩いている時も砂時計をいじっている。 多分、俺の姿は眼中に無いだろう。 しばらく歩いただろうか、彼女の手と足が止まり、俺の方へと顔を向けた。 俺はビックリした。 「ねぇ。 何でついて来るの?」 彼女の顔は少し不機嫌だった。 「いや。 俺もこの辺に住んでいるから(嘘です。 家は逆方向です)」 「あれ? ごめんなさい。 私、てっきりストーカーかと…」 彼女は分が悪そうな顔をしている。 いや、あながちハズレとは言えないな。てか、彼女をなんとかしないと。 「知らなくてしょうがないよ。 初めて会ったんだから」 「でも… あなたをストーカー呼ばわりしたから」 「気にするな」
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