始まり

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  ある日の昼下がり。 昼食後皆が各々くつろいでいたときに突然リーダーから召集がかかった。 「ったく急に何なんだっつーの! これから儀式だったのによォ…」 「煩いぞ飛段…黙って座っていろ…」 「またリーダーがクソみたいな企画思い付いたんじゃねえの?うん」 「それはあり得るな…」 とこんな風に文句を言うものも大勢いたがリーダーのペインが登場するとそれもピタリと止んだ。 そしてペインの言葉を待つ。 「みんな…急に集まってもらって悪かったな… 話というのは… 組織たるもの、やはりメンバーの行動を把握しておくべきだろう。 自分の行動を包み隠さず報告するのは信頼にも繋がるしな。 そこで今日から皆には一冊のノートを皆で回してそこにその日1日の行動を書いてもらう」 「…え?」 ペインの言葉に皆が声を揃えて言った。 「ちょ、ちょっと待てよ!うん!それってつまり…」 「交換日記…だな…」 「って…それS級犯罪者のすることか?」 「まあサソリ。俺たちのギャグ小説においてそんな名目、あってないようなものだ…」 「は?お前何言ってんの?」 「静かにしろ! 早速今日からはじめてもらうからな… 俺はもう書いてあるから次はトビ。よろしく頼んだぞ…」 「了解っス!」 というわけで交換日記を始めることになった暁メンバーのみんな。 この一癖も二癖もあるメンバーでまともな交換日記が成立するとは…思えない。  
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