CHAPTER3-2 暴魔

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ここで鬼束の役割は、中距離援護。渦木に槍を手渡し自らはロッドを持っている。 直哉の方を狙われたときの為に、鬼束のみ駆け出さなかったのだ。 状況を見て菅原達に加勢するかを考えるのが鬼束の役割。 ソレは1体が菅原を追い掛け、2体は咲哉と渦木を迎撃。直哉達が狙われる様子はなく、それを見た鬼束は走り出した。 咲哉は棍を槍状にして渦木と共にソレの射程外から攻撃。 まるでダメージはない。 「これ以上レベルアップされたら勝ち目はありません。なるべく同時に破壊したいものですよね」 咲哉は素早く渦木へと耳打ち。 「そうだ……なっ!?」 ソレがもう一方の腕を掴み、振り回して射出。 尋常じゃない速さの渦木への突進攻撃、咲哉は渦木を吹き飛ばしてなんとかかわすも、槍にソレがかする。 かすったのは身体ではなく、槍。 なのにも関わらず、全身に伝わるその威力に戦慄。
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