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ここで鬼束の役割は、中距離援護。渦木に槍を手渡し自らはロッドを持っている。
直哉の方を狙われたときの為に、鬼束のみ駆け出さなかったのだ。
状況を見て菅原達に加勢するかを考えるのが鬼束の役割。
ソレは1体が菅原を追い掛け、2体は咲哉と渦木を迎撃。直哉達が狙われる様子はなく、それを見た鬼束は走り出した。
咲哉は棍を槍状にして渦木と共にソレの射程外から攻撃。
まるでダメージはない。
「これ以上レベルアップされたら勝ち目はありません。なるべく同時に破壊したいものですよね」
咲哉は素早く渦木へと耳打ち。
「そうだ……なっ!?」
ソレがもう一方の腕を掴み、振り回して射出。
尋常じゃない速さの渦木への突進攻撃、咲哉は渦木を吹き飛ばしてなんとかかわすも、槍にソレがかする。
かすったのは身体ではなく、槍。
なのにも関わらず、全身に伝わるその威力に戦慄。
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