CHAPTER3-2 暴魔

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「死ぬなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 希望を捨てて居なかったのは 菅原と鬼束だった。 「取ったぞぉ!!!!」 渦木に向かって叫ぶ。勿論、渾身。 しかし渦木は動かない。 「おぃ!! 死ぬぞ!? 走れよ!!」 菅原の声が遠い。 ソレが、遮っていたから。 菅原の声を全身で遮る2体。 ゆっくりと 走馬灯を感じてしまうほどゆっくりと 振り上げられた 腕 咲哉は死を覚悟して目を閉じた。 渦木は 静かに微笑んだ。
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