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「死ぬなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
希望を捨てて居なかったのは
菅原と鬼束だった。
「取ったぞぉ!!!!」
渦木に向かって叫ぶ。勿論、渾身。
しかし渦木は動かない。
「おぃ!! 死ぬぞ!? 走れよ!!」
菅原の声が遠い。
ソレが、遮っていたから。
菅原の声を全身で遮る2体。
ゆっくりと
走馬灯を感じてしまうほどゆっくりと
振り上げられた
腕
咲哉は死を覚悟して目を閉じた。
渦木は
静かに微笑んだ。
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