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「最初に言った悪い電波だけどね、実はこれ爆弾カプセルの起爆を常にジャミングしている状態なんだ。だから実を言うと皆さんの体の中の爆弾は常に起爆スイッチが入れられてる状態なんだよ。これはNo.0の人も例外ではないよ。だからもしこのビル内から出たら、その瞬間にドカンだ!! あ、勿論そしたら全身は粉々だよ。あはは」 ご丁寧に仕掛けまで教えるとはなんて優しい悪魔なのだろう。勿論そんなことを思った人間はいない。どこからか、女性のすすり泣く声がオフィス内に微かに響いているようだ。 「次に爆弾の強さ。これは数字が大きい方が弱いから注意してね。0は爆発しないからないとして、一番強い爆弾はプリミングNo.1の爆弾さ。まぁNo.1なんてすぐ解除出来ちゃうからね。あはは」 その瞬間多くの人間から血の気が引いていく。 今、ある種のパニック状態により人を殺さねばならないというルールを忘れていた人間は多かったのだろう。だが殺人への抵抗などを抜きにしてもである。数字付きが絶対安全圏に進むには、自らどんどん致命傷確実のレッドゾーンへと向かっていかなければならないということを、紛れもなく再認識させられてしまったのだ。中途半端に数字を減らせばそれだけより自分の身を危険に晒すことになってしまうのだから。 数字付きはそのほとんどが恐怖に顔を歪めたのは言うまでもない。
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