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「ちなみにビルから出た時の爆発の強さはさっき言った通りで皆一律だよ。あと分かると思うけど、例えばそこの自称No.5の巨人君が4人のNo.0とかNo.1を殺したら、時間切れて爆発する時の強さはプリミングNo.1と同等。極悪な破壊力だからね」 もう、反論や怒り以前に恐怖と混乱と現実感のなさから皆が言葉を失っている。 「参考までにプリミングNo.9までは絶対に死ぬから。ちなみにあの幸運な男性は内蔵にとても小さな穴が空いた程度だよ。プリミングNo.150だったからね。まぁ他にそんな人は居ないから。僕がモニターで確認した限りだと、爆発させたら数字付きは全員大変なことになるね。ちなみに1番弱い爆弾だと臓器がぶっ飛ぶくらいだよ。参考にしてね」 先程のすすり泣く声は今や大声での泣き声に変わっていた。 「皆頑張ってねぇ。最後にアドバイスだけど自分のプリミングナンバーはあんまり不用意に周りに教えない方が良いかもね。だって数字付きは信用失っちゃうだろ? それと数字付きは数字付きを殺すとすぐ解除されるからお得だよ。じゃあ頑張ってねぇ。あ、もう50分じゃないかぁ。じゃあ日程を30分ズラそうか。それまでは……あ、あれで良いや」 そう言って悪魔は笑い出す。不気味を声だけでここまで表現する笑いなどそうはないだろう。 しかしまた当然未だに反抗的な者も多い。実際にそんな爆弾ある訳ないだろう? カプセルの小型爆弾だって? 馬鹿馬鹿しい。という考えが頭を巡る。ある意味、そう望んでいただけだったのかもしれない。 しかしそれは、悪魔の10分間の暇潰しで、文字通り完璧に潰れるのであった。
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