爆発殺人鬼ごっこ

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午後1時10分 「はて、部長はNo.0なのか1なのか分からなかったなぁ……」 悲鳴。そして同時、遮るように出てきた悪魔のアナウンス。 「ウマレタネコレデヤットハジマル」 『生まれたね、これでやっと、始まる』 殺人鬼の、誕生。 「なあなあオジサン……このゲームって鬼ごっこ? それとも殺人鬼、ごっこ?」 直哉は別の人間にゆっくりと歩み寄り尋ねた。決して早足で向かい来る訳でもない、なのにその近付かれる人間は一切動くことが出来なかった。 「う……え!?」 なにも分からず呆然と口を開く男に直哉は 「舌足らずは舌要らずってこと?」 口の中にドリルを突っ込み 回した。 「んん゛ん゛ん゛んんん゛ぐぐぐん゛ん゛んん」 「あ。どっちでもいっか」 悲鳴。 悲鳴。 悲鳴。 悲鳴。 悲鳴。 悲鳴。 悲鳴。 悲鳴。
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