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「このオフィスは特殊な電波で溢れて居るんだよね。携帯へのジャミングはむしろこれの副産物なんだよね。実はね、これは特定の機器をジャミングしてしまう悪い電波なんだ。これを僕の力で無くすことも出来るんだけど……」
焦れったい喋り口。大衆の心理を心得た上で逆撫でにしているようであった。
「なら消しなさいよ。身体に良くないわ」
そんなアナウンスに対し気の強そうな女性社員が突っ掛かる。
「そんなことないよ。それに消しても良いけどそれだと僕がつまらないんだ」
脈絡ない発言の連続に、大衆のストレスは増すばかり。恐らくこれもアナウンスの狙い通りなのだろう。皆の神経を逆撫でにして楽しんでいるようにもとれた。
「どういうことよ?」
「君面倒臭いな。えぇと……うん、君はプリミングNo.3だね。残念ながら顔が残るか残らないかだよ」
少し声色が変化する。本当に些細なほどに。
「さっきから意味わからないわ!!」
他の社員はというと、彼の悪魔と女性社員のやりとりをただただ傾聴しているだけである。
「君は愚か者な上に自殺志願者か……3番で殺人意欲のない女性なんて最早単なるカモでしかないよ?」
どうやら悪魔は女性に理解出来る言語で話す気はないらしい。
「ちょっと!!」
「ちょっと? ちょっとそれはこっちの台詞だよ。君達ちょっと黙っててくれ。今からちょっと説明したいんだ。だからちょっと時間欲しいなぁ。ちょっとだから、だからちょっと」
悪魔のアナウンスは何度も口調が変わる。そして悪魔の口から流れ出した言葉は……。
「今から君達にやってもらうのは……」
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