美術室の出来事

2/3
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
しかもクスクスと笑みを溢すわりに目が笑ってない… 鳥肌が立つくらい怖い上に奇妙だ…。 そんな思考で体が止まっているとやけに胸元が寒いし…、ふと体を見るといつの間にか前がはだけてるし、何してくれてんだ。 『ちょ…ッ!?ホントや…ッん』 キッと眉根を寄せて睨みを効かせて見上げるも、効果はなくまた口付けされて。事もあろうにに生温い舌が俺の唇の隙間を狙うように蠢いていて、気色の悪さから口元が緩むと口腔内にヌルりと入ってきた 『ふッ…ンぅ!…っんく』 先生の舌は何かを探すように口腔内を動いて、俺は自分の舌を引っ込める。 そんな反応を見てとると先生は俺の後ろ髪を掴むともっと深く口付けをしてくる。 次は頭の皮膚がヒリヒリと痛い…絶対毛が抜ける…。 痛みと毛の心配をしていたら口への意識がおろそかになってしまい、舌が元の位置に戻るとそれを狙っていたかのように舌を絡め取られ。 舌同士がヌルヌルと絡み合ってくちゅくちゅと水音立てる シンと静まり帰った教室に響く普段なら聞こえることのないだろう粘着質な水音、熱い吐息・舌の感触。段々気色悪さから気持ち良さに変わり体が弛緩してきて。思考がまともに働かない これが女子の言うキスが上手いってヤツなんだろうか…こんなキスが出来れば俺はフラれなかったのかな… あぁ…何もかもどうでも良いや… 相手の舌の動きに思考が反れている間に、上半身は全て脱がされていて男らしい手が俺の身体を撫で上げていて。 『はッ…んン…』 くすぐったさから肩が勝手にビクビクと踊り、無意識に息が上がる。 俺の身体かってくらいに勝手に反応を示し始めて、自分自身に驚きを隠せない。 唇がそっと離れると越谷先生はペロリと舌舐めずりをして満足げに俺を見下ろすと、頭を撫でてくれた…実に愛しげに。 ちょっとこの人の事、良いなって思わされる。自分が女子だったらイチコロだな…いや、それ以前に犯罪だろ。 『やっぱり…イイ。中村…もっと可愛くしてやろう。』 はは…と照れ笑いをしてしまった、もうまともな思考回路じゃない。 でも…自分じゃどうしようもないのが事実で。 越谷先生の手は、頭から首筋へ…そこから俺の胸へと降りて。 『んァッ…な…に…』 あるところにぶつかると背中がゾクリとする、くすぐったいような心地良いような。 変な感じ… 「感じる…?綺麗な色になってきているよ」 『か…ぁ!…やッ…ッあぁ…』 .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!