光闇の神威

伝説と真実

ｾﾂ｢そうだ
俺は、現時の巫女であり、タイムス一族の族長であるウラノスと、雪奈と俺の実父であり、現冬雪一族の族長である雪成の間に産まれた子だ
俺は、産まれて間も無く冬雪家に引き取られ、冬雪家の長子とされ、雪奈の義兄となった
つまり、俺と雪奈は異母兄妹なんだ｣

ﾕｷﾅ｢私と雪那が、異母兄妹？｣

雪那の説明を聞いた、雪奈は呆然とした
当たり前だ、今まで兄として慕っていた人物が、義兄でしかも腹の違う兄だったのだから

ｶﾚ｢条件が、有ったよな？｣

ｾﾂ｢ツッ！
あぁ…………本来の長子である、雪奈と結婚する事だ｣

『!?』

ｸﾞﾚ(まるで、俺達みたいだな
俺と紅炎みたいだ)

ｸｴ(俺と、同じなんだな)

紅蓮と紅炎は、自分と同じ境遇の雪那に、憂いを帯びた瞳で見ていた