束の間の休憩

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──エンペラー城── アヤ「あっ、早かったかなぁ?」 ミヤ「かもね」 《カレン、カリン、シヤ、ミヤ、アヤ》 のんびり話していたら、突如、ランクス皇帝の声が響いた。 カレ《どうしました?父様》 クス《来週の月曜日に全ての帝を呼び寄せ、急遽会議を行う事にした》 カレ《どうして、急遽なんです?》 クス《魔物の行動に異変が有るのと、…………もう1つ》 カレ《魔物の行動に異変が有るのは、知っています。 もぅ、1つはなんです?》 カレンが、もう1つの事を聞いたら、ランクス皇帝は重い声で言う。 クス《もぅ、1つは…………血神帝の事だ》 カレ《血神帝……ブラティさんが、どうしました?》 血神帝……捕捉と説明 Z~Xランクには冠位があり、トップは皇帝、次は女帝、次は全神帝~〇神帝、次は全龍帝~〇龍帝、次は全竜帝~〇竜帝、総帝、全帝~〇帝、全神~〇神 があり、カレンはトップの皇帝、シヤは女帝、カリン達は神帝だ クス《死んだ。 いや、正確に言うと…………何者かに殺された。》 !?!? カレン達は、驚いた。 それもその筈、上から三位の神帝が死んだのだ。 ブラティは、高齢者だ。 高齢者だが、三位の神帝が殺される筈がない。 カレ《有り得ない》 クス《夢だと思いたいが、現実だ》 ランクス皇帝は、カレン達に心の奥からそう言った。 そんなランクス皇帝の心情を知ってかカレンは一拍置き カレ《………、皆には俺から言っておきますが、今日じゃなくても宜しいですか?》 クス《ああ、明日、明後日位に言いなさい。 其までに、お前達の心の整理をしなさい。》 《解りました。》 カレンはそう言うと、ランクス皇帝は優しい声で言うとカレン以外の4人は、暗い声で言い念話は、終わった。 残したのは、哀しい訃報と辛い現実、覚めてほしい夢のような現実、重い空気だけだった。
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