5人が本棚に入れています
本棚に追加
◆愛じゃない 愛じゃない
愛なんかじゃないの
勘違いしないで
ただ一緒に居たいだけ
声を聞かせて
頭をなでて
それ以上は望まないから
ずっと側にいて…
"好きだった"という
酒まかせの言葉と
少し苦いキスから始まった
2人の小さなキズナ
ただ互いの傷を舐め合うように寄り添った日々
真夜中の電話でいつものように寒空の下で落ち合い
抱き寄せられて聞いた
"本気で好きになりそう"
という 細い細い声
涙を堪え
"好きになって。私だけを見て"と言った私
貴方は苦しそうに
儚い笑顔を向けた
◇好きになってはいけないと
分かっているのに
貴方の笑顔と大きな手から
離れられないでいた
自分勝手な恋
生まれて初めて本気になれた ただ一人の人…
◆繰り返し
何度も何度も繰り返し唱え
何度も何度も想っては泣いた
後ろめたさに押しつぶされ
貴方から離れることを
泣きながら決意した私
ただ必死に貴方を忘れようと 他の男(ヒト)に甘えた日々
突然の電話であの頃のように
青空の下で落ち合い
突然貴方が告げた
"これからはお前だけを…"
と言う 深く強い声
涙をこらえ
下手くそで 強がった
笑顔を向けた私
貴方は苦しそうに
儚い笑顔を向けた
愛してた 愛してた
心の底から愛してた
これだけは真実
ずっと一緒に居たかった
優しい声色 大きな手
本当は全てが欲しくて
ずっと側にいた…
何度も何度も繰り返し唱え
これが貴方を想い流す
最後の涙と
噛み締める唇の上を
伝い落ちる一滴の水
◇繰り返し
『私は今幸せです。
だから今度は間違わずに
新しい幸せを掴んでください。
心の底から愛してください。
今度こそ 今度こそ
心の底から愛してください…』
それが私の最後の我が儘…
最初のコメントを投稿しよう!