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「ん?あいつら何やってんだ?」
駅からまたしばらく歩いて、自宅まで数十mの所に来た。
遠目に、愛華と夏ネェが家の前で何やら楽しそうに話しているのが見えた。
帰ってきたのか?今日は朝早くからいなかった。どこに出かけていたんだろう。
さらに近づくと、あちらもこっちに気付いたらしく、2人して駆け寄ってくる。
いや、よく見ると今は2人じゃない。
夏ネェの後ろに小さい何かが隠れているのが分かった。
なんとなく……嫌な予感がした。
「お帰りなさい♪一紀さん♪」
「また重そうなの持ってるねぇ~。さてはママにおつかい頼まれたね!?」
「いや…、うん。ただいま。それはそうなんだけど……」
どうしても夏ネェの後ろに隠れているのが気になって仕方ない。
さっきから片目だけ覗いて、ジーッと俺を見つめている。
「!!」
視線が合うと、慌てた様に夏ネェの後ろに隠れる。
なんのこっちゃ
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