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「その子……誰?」
さっきから夏ネェの背中に隠れて出てこない小さな女の子。
俺の知らない子だった。
「あ!そうだった!いっちーに紹介しなきゃいけない女の子がいるんだ♪てんちゃ~ん♪出ておいで♪」
「……怖い人じゃない…?」
「大丈夫ですよてんちゃん♪お兄ちゃんは私達のお友だちですよ♪」
「…じゃあ…出るっ」
愛華達に促され、幼い声で恥ずかしそうにヒョコッと出てくる女の子。愛華よりも更に更に小さい。
小さいながらに大きな黒い瞳が印象的だったその子は、まるで小学生だった頃の愛華を彷彿させた。
俺の前に立つ時、黒い髪を片側で赤玉2つの髪留めで結ぶ、いわゆるサイドポニーテールがピョンと跳ねた。
「ほら、てんちゃん、自己紹介は?」
「はーい!天華はね、天華(てんか)ってゆーんだよ♪天華の天は天の天で、天華の華は華の華なんだよ♪初めまして、お兄ちゃん♪」
………なんちゅうややこしい自己紹介だ……。
が、しかしそんなコトは、ニッコリと見上げる満面の笑みで、どうでもよくなってしまった訳で。
これで俺の中に眠るロリ属性萌えにまた一段と磨きがかかっ……はっ!いかんいかん。落ち着け俺!
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