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「確か名前は……なんでしたっけ?」
「蘇安良 妃真理(そあら ひまり)」
「よく知ってますね」
「一応クラスの副委員長だし。会議みたいなので何回か言葉を交わしたコトはある。名字が変わってるけど、車の名前と一緒だからすぐ覚えれた」
「またなんと言う…」
それもあるが、なんとなく人を惹き付ける力があるように感じた。
だから生徒会長にもなるんだろうな。
「まぁ、よかったじゃないですか。知り合いが団長ですよ」
「知り合いって程じゃねぇよ。多分あっちは覚えていないと思う」
苦笑しながら、体育館へ続く階段を登る。
登った先の入り口にはたくさんの人だかりがいた。先生の誘導で、何分か経ってようやく入るコトができた。
9月と言えど、体育館はまだ蒸し暑い。
諒平達と別れて、赤団の集合している部分へ玲那と向かう
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