12244人が本棚に入れています
本棚に追加
「っていうか、夏ネ……夏華…さんとは知り合いなんですか?」
とっさに、夏ネェに対する呼び方を変える。さすがに大衆の前で夏ネェと呼ぶのは恥ずかしい。
夏ネェが呼び方に対して、不思議そうに首を傾げたので、アイコンタクトを送っておく。
「知り合いもなにも、去年の選抜リレーで共に走った仲だ。彼女は速いぞー」
「へぇー。夏華さんが選抜………でえぇぇぇぇ!!!?」
まさかの新事実。
未だにニコニコと笑っている夏ネェに、去年そんなコトをしていただなんて考えられない。
むしろ、走っている途中でコケてしまいそうなのに……。
人は見た目じゃないってコトを改めて認識した瞬間だった。
「あの巨乳がなければ、0.3秒は短縮できたな」
考え深げに頷く生徒会長。キリッとした目もとが真剣に夏ネェを見つめると、睨み付けているようで少し怖い。
そして何より、身長が高いのが驚きだ。170はあるであろう身長は存在感抜群。
俺と殆ど同じ目線で話すコトができる女性はこの生徒会長が初めてだ。
「で、お前ら2人はいつまで抱きついてるんだ?」
会長の言葉で慌てて離れる2人。ようやく痛い視線から解放された
最初のコメントを投稿しよう!