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「これに出たいのか?」
「うん」
訴えかける玲那の目は、心なしか輝いて見えた。いいじゃないか、二人三脚。別に断る理由はないのでOKサインを出しておく。
後は、人数が溢れて競技の争奪戦にならないコトを祈るのみ。
結構騎馬戦とかは人気があって、誰が抜けるかが争いになる。
そんな懸念も何のその。二人三脚出場の申請はアッサリと通った。
「一紀は、何に出たいの?」
「俺ねぇ…」
競技一覧を見渡す。特に目立ちたい訳じゃないし、すぐに終わりそうなのをテキトーに選んでおくか。
その中で、やけに障害物競争が目に入った。
実力だけで勝負が決するのも悪くはないが、やはりそれだけじゃあおもしろくない。
運要素も多くなってくると燃えてくるってもんだ。
俺は即決で障害物競争その他諸々を選んで役員に申請。アッサリ通った。
玲那も何個か選んで競争に出場するみたいだ。
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