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「ていうか夏ネェ……」
選抜リレーといい、騎馬戦といい、もしかしたら運動神経がいいのかもしれない。
見た目で判断すんじゃねーよ!ってコトか……
「なんですか?」
「いや…。それより、選抜リレーには立候補しなくていいのか?」
さっきの言葉に選抜リレーなんて言葉はなかったので、疑問に思った。
「選抜リレーは立候補できないんですよ。毎年、50mのタイムを授業で測って、それで団長が決めるんです」
なるほどね。そういうコトか。それで夏ネェはいいタイムを出したと……。
「去年は何秒だったんだ?」
「秘密です♪」
口の前で人差し指を押さえられてしまった。一緒に走るしかないというコトか……。負けたら恥ずかしいな……。
少なくとも、勝つというコトは選抜に選ばれるというコトにも繋がるかもしれない。
「………悪く…ないかもな……」
「よし、競技も決まったコトだし、今日は解散だ!」
蘇安良会長の一言で、辺りから安堵のため息が漏れる。
一斉に散らばる団員。早く涼しくなりたいと、出口には生徒が押し寄せた
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