12244人が本棚に入れています
本棚に追加
「前章が6ページって短すぎるよっ!!」
「!?」
突然机を叩かれた音で跳ね起きる。
窓から優しく吹く風でウトウトしていた訳だが……見事に引き戻された。
眠い目を擦って何事かと顔を上げれば、愛華が目をキッとさせて俺を睨み付けている。
「……なんだよ…文句なら後ろの委員長が聞くそうだぞ。俺はそう一声告げて、放課後の微睡みに再び意識を手放すのだった……ぐぅ…」
「かすみん!!6ページって短すぎるよっ!!」
「私に振るなっ!!てか何の話!?」
「3人漫才………」
授業が無事に終わり、一気に教室が賑やかになる今は放課後。
愛華もそれに釣られて騒ぎ立てる。
「それは置いといてぇ…。ねぇ~いっちぃ~」
「ダメだ」
「ふぇ!?まだ何も言ってないよ!?」
あの口調は絶対何かある。そう思うには充分な要素だ。
最初のコメントを投稿しよう!