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「ねぇ~、そんなコト言わずにぃ~。遊びに行こうよぉ~」
眠い俺の体をユサユサと揺さぶってくる。
そんなコトを言うだろうと思った。しかもなんの前触れもなしにいきなりだ。
香須美をチラッと見ると、頬を赤く染めてフンッと顔を逸らされた。
あ、いいコト思い付いた。それを言い出すのに躊躇いはいらなかった。
「……じゃあ、香須美ん家行くか」
「あ、それいいね♪」
「んなっ!!」
「さんせー……」
「ちょちょちょちょ!!ま、ま、待ちなさいよ!!」
まさかの反応をされた。
「まさかのじゃないわよ!!当然の反応じゃないの!!そんないきなり!!」
心を読まれたらしい。だが、ここは多数決がモノを言う。
「香須美ん家行きたい人挙手!!」
俺が先導して手を挙げると、2人も釣られて手を挙げる。
…………決まったな…
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