第二章《茜色の過去》
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──茜が入学した高校は、僕が入院してる病院からだいぶ離れた場所にある。 そこに入学した茜は、これからの学校生活に胸を踊らせていた。 『ねぇねぇ緑!』 『何?』 茜はいつものように、唐突に言った。 『吹奏楽部作らない?』 その後緑が、教室中が静まりかえるほど驚きの声をあげたのは、言うまでもない。
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