第二章《茜色の過去》

2/10
前へ
/85ページ
次へ
──茜が入学した高校は、僕が入院してる病院からだいぶ離れた場所にある。 そこに入学した茜は、これからの学校生活に胸を踊らせていた。 『ねぇねぇ緑!』 『何?』 茜はいつものように、唐突に言った。 『吹奏楽部作らない?』 その後緑が、教室中が静まりかえるほど驚きの声をあげたのは、言うまでもない。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加