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緑の声の後に、先生が一人入ってきて言った。
『森川さんから聞いたわよ』
皆、その姿にポカンと口を開けたまま。
だが先生は続けた。
『じゃ、しっかりしごいていくから、覚悟しときなさい』
そう言った後、茜は緑に抱きついて喜び、他の皆は跳び跳ねたり、寝転がったり……
それぞれが歓喜の声をあげ、音楽室中を喜びで満たした。
「緑ぃ! ありがとね!!」
茜は、まだなにも始まっていないにも関わらず涙が止まらなかった。
昔から泣き虫な癖は、変わらないままらしい。
その日から、茜は吹奏楽部の部長として活躍していく。
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