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「先生、今日は空が綺麗ですね」
僕のあの、怒りと憎しみに満ちた赤い目は、今はもう変わっている。
あの時いつも見ていた茜色の太陽のように雄大で優しく。
あの大嫌いだった【白の悪魔】達も、今は話し相手になってくれている。
茜に出会って、本当によかったと思っている。
茜が死んだのは……
茜が死んだのは本当に悲しいが、茜が残してくれたものの多さを考えると、感謝の気持ちが溢れて、涙が出てくる。
この涙は、純粋な感謝の涙……
あの茜が死んだ日から泣かないと決めていた僕は、ずっとずっと……
頬を濡らして微笑んでいる。
ああ……茜……
君は、本当は天使だったんじゃいか?
幸せを、僕に与えてくれたんじゃないのか?
本当は……
まだ……生きてるんじゃないのか……
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